滝行の感想文から・・・。
滝行
お百度参りが終わったらすぐに滝へ。
車で10分さらに山を15分ぐらい登ったところに目的地があります。
お百度参りで汗だく、足が地面につく度に激痛、そんな中でも今回の修行のメインの滝行ということで自然と心は踊ります。
で、ついに滝に到着、滝行開始。
まずは身体を塩で清めてもらい、水の中に入る。
予想以上に冷た。
お百度参りで熱くなった身体は一瞬にして冷えた。
手を合わせ「南無大師遍照金剛」と3回叫んだ後、滝の目の前まで歩く。
そして身体をかがめて肩や胸、顔に水をかける。
うおおお、めちゃめちゃ冷たい。
冷たさで全身が麻痺しかかっているのがわかる。
それでも必死に体を動かし滝に打たれる位置へ。
落ちてくる水は冷たく痛く重く、そしてほとんど息ができない!!
息ができないのは滝行の前に聞いていた。
「息がしにくくなるので腹式呼吸を心がけてください」とお坊さんは言っていた。
それを聞いた僕は「演劇部出身なんで腹式呼吸なんて楽勝」って思ってた。
でも、実際滝に入ったら・・・腹式呼吸どころかそもそも息が吸えないじゃん!!!
お坊さん、嘘つきじゃん!!!
もう腹式呼吸なんてどうでもいい!!!
とにかく息を!!!
息を!!!
と、陸に打ち上げられた魚のように口をパクパクして必死に空気を求めた。
そしたら苦しいながらもなんとか息ができるようになった。
正直、息ができないってわかった時一瞬パニックになったのね。
「無理!滝から出よう」って反射的に思った。
でも自分に負けたくないし、なにより、僕は3番目に滝に入ったんだけど、前の2人は女の子でその子達は滝行をやり遂げた、女の子が逃げなかったのに男の僕が逃げるなんてそんな情けないことはできないというプライドがあった。
僕はグググッと負けそうになる気持ちを退けた。
3分間の滝行。
30秒は立って残りの2分30秒は胡座をかいて。
あっという間だったようなすごく長かったような。
とにかくやり遂げた。
滝から出た後はもう寒さで震えが止まらなくてヤバかったけど、水と一体になる余裕なんてなかったけど、貴重な体験ができて本当に良かったし、もう1回滝に打たれてもいいって実は今思ってる。
付き添いのお坊さんはデジカメ持参で、滝行撮影。